白華(エフロレッセンス)を聞いたことがあるでしょうか?白華とはコンクリートやモルタルが白くなる現象!コンクリートやモルタルなどを使用すると必ずと言っていいほど白華の発生があります!!白華現象は外構の見た目を損なうだけではなく劣化を示すサインともとれます!この白華について解説します

ほんとに白華とは思っているより発生してくるもので厄介ものですよね!!
白華のメカニズムとは?
白華の主成分はセメント成分です!コンクリート中の水に溶け込んだアルカリ成分が二酸化炭素と結合して表面の白華として現れる現象で、「エフロレッセンス」ともいいます!どんなコンクリートブロック製品でもセメントを主成分としてるため白華が絶対に出ないものはありません!!
白華が発生しやすくなる要因とは何?
- 水や雨や水たまりなどはよく発生しやすい
- 施工したばかり(セメント反応がまだ続いているので)
- 温度(低温の時)に発生しやすい(低温のためセメント反応が遅く、施工後に白華しやすい
- 風があたると水が乾燥(蒸発)して白華がでる
- モルタルからも発生する。特に空練りモルタルは発生大!
つまり白華の要因は「水」、「時間」、「温度」、「風」、「施工」になります!!
白華の種類
- 一次白華
- 施工の時に使用した水分により白華が発生することで、施工数日後に発生することが多い
- 二次白華
- 材料が硬化し乾燥後に外部からの水分(雨水など)の侵入で白華が発生してしまう現象
白華が多きものは逆に強度や耐久性も大きい!
白華の原因がセメント成分ということですが、そのセメント成分の量が大きければ強度や耐久性も大きくなります。インターロッキングなど車が走ったり人が歩いたりするための製品は強度、耐久性を抜群にするため表面はセメント成分が大きくなっています。そのため白華が発生してしまうことがあります!(インターロッキングなどには白華を防ぐ為に白華防止剤を利用しているはずです!それでも白華を完全に防ぐことは難しいことと思います!)
白華の発生を予防しましょう!
白華の発生は避けられない現象ですが、なるべく発生させないように以下の対策をすると予防になります
舗装用のコンクリートブロック白華予防
- 水が留まると発生しやすいので、それを無くすため、2%ほどの勾配にすると留まらず良い!
- 水が留まる場所がある場合は水抜きを設ける!
積み用コンクリートブロック白華予防
- ブロックの空洞部分に水が溜まらないようにする!(雨などで溜まりそうな時はシートなどで雨を防ぐ!)
- 雨を防ぐ為にコンクリート笠木を積む!
- 練ったモルタルに白華防止剤を使用してみる!
- 全体に白華防止剤を噴霧してみる!
- 最悪、もしブロック空洞部分に溜まってしまった場合は目地部分から水抜きを設けます!(目地部分から空洞部分まで斜め上方向に小さな穴を空ける!)
白華の除去方法!
白華を除去したい場合は酸性薬品を使用しましょう!ただし酸性を使用するので、最初は部分的に試してから使用しましょう!酸を使用するすぐそばに植物がある場合も気をつけてください。植物が枯れてしまう場合があります!

もう一つの注意点は透水性ブロックに使用すると、ブロック内に酸が留まって変色の原因になりかねませんので、気をつけてください!!
白華を判断できない場合はプロに!
白華は早めに除去することが重要です。時間が経過すると白華現象が進み、大きく硬化したり除去しにくくなってきます!進行して除去しにくくなった場合は専門業者に依頼することをオススメします!専門のプロに見てもらうことで、どのくらいで除去できるか問題解決してくれます!早めの段階なら除去しやすいので、気が付いたらやってみましょう!!

白華除去の手順
自分で白華を除去する場合の方法で、市販で売っているサンポールを使用しある程度の除去することもできます!
- 酸の使用をテストしながら徐々に濃度を上げる
- 除去したい部分を酸で濡らす
- ほんの少し時間を置く。白華の部分が泡立ちます(時間が経ちすぎることに注意。変色や劣化の原因になりやすい)
- 硬化している白華などはブラシを使い、付着部分をこする。硬化が強い場合はワイヤーブラシを使いこする!
- 酸を使用した部分を散水し、よく洗いながす。水の流れる方向に植物などがある場合には注意する
白華除去剤
白華を除去する為の強力な白華除去剤もあります!これらの薬品も強力なのでオススメのものです!
白華除去時の注意点!!
白華除去には薬品を使用することになります!そのため自分自身の手や目などに気を付けて作業をしなければなりません!使用する薬品は酸性なので、素手では行わず必ずゴム手袋を着用してください!!目に入った場合にはすぐに水で洗い流しましょう!
白華による色ムラの誤解を解こう!

白華とは厄介者で、施工したばかりで製品が色ムラ、変色している、退色しているなど問題になりそうなケースがあります。ですが、製品がそんなにすぐこういったことが起こることはありません!色ムラ、退色だと思っていたら、以外にも「白華が原因でそのように見えていただけで誤解だった!」があります。なかなか見分けることは難しいのは事実ですが、気になる場合は、酸を使用してみると確かめることができると思います!
まとめ
白華とはセメント成分を使用しているかぎり「絶対に発生しない」とはなりません!ですが、できるかぎり白華発生しないためにも予防、発生した場合の対策があります。そのためには白華の要因を理解することが大事です。理解した上で予防、対策をしましょう!


