土間コンクリートとはなにか?それは車両を走行しやすく汚さず傷つけず駐車するためのもので必要不可欠と言っても良いくらい家の駐車場に使われています。ここでは土間コンクリートを打設するための型枠の作り方とひび割れの予防する方法を簡単に解説します

土間コンクリートを作るために必要な工程ですのでぜひ参考にしてみてください!ひび割れしにくいように割れ予防も解説しますので参考にしてください!
土間コンクリートの型枠とは?

生コンクリートを打ち込む為に形状、寸法を保ち強度が出るまで(固まるまで)支持する型のことで、木材を使用しています。コンクリートの厚みは10cm以上にする必要があるので、木枠も10cm~12cmくらい高さがあるものを使うといいでしょう!
土間コンクリートの型枠を作ろう!
コンクリート枠をキレイに作るには「直線の通りが歪まないようにすること」と、「高さを一定にすること」です!この作業はとても重要な作業になります!!
高さを合わせてつつ直線も歪まないように!


直線の通りが歪まないようにするには杭を使用しておさえてあげましょう!最初にコンクリートを打ち込みたい高さで水糸を張りましょう。その水糸の場所に木枠を立てます。その際にその木枠の横に杭を打ち込みます。できるだけ真っすぐ打ち込むようにしましょう。
打ち込んだ杭と木枠を木ビスを使用し水糸に合わせて止めます。この作業は木枠を通りを合わせると同時に高さも合わせることができます。これによって木枠の浮き沈みを防止できます。
杭のみでは水糸の通りに合わせにくいので、杭の横に控えの杭も打ち込みましょう。そうすることで木枠の歪みを直すことができます。なおかつ打ち込むコンクリートの圧にも負けないように固定できるようになります!この作業を一定の間隔で杭を打ち込みましょう!
あまり不規則な形にしないこと
土間コンクリートにするため型枠しますが、あまり変則的な形の土間にしようとすると「ひび割れ」が発生しやすくなるので注意が必要です。特に尖ったような形にすると割れやすいので、正方形や長方形などの形にすることが理想です!
コンクリートの割れ防止方法
コンクリートのひび割れ防止するために以下の方法があります!この方法はコンクリートの打ち込み前とその後ひび割れ防止方法になります!ただし、あくまでひび割れをできるだけ抑えるという意味です。なぜならコンクリートは完全にひび割れを無くすことが不可能だからです!!(ヘアークラックのような目に見えにくい亀裂は強度には支障ありません)
合わせて詳しく知りたい外構工事の土間コンクリートについてはこちら
- エキスパンタイを使用する
- スリットを設ける
- レンガやロッキングを設ける
- ワイヤーメッシュを入れる
エキスパンタイを使用する

エキスパンタイとはコンクリートのことを考えた成形伸縮目地材です。コンクリートの伸縮性を考慮してコンクリートとコンクリートの間に使用することでひび割れを防止する役割があります。デメリットもほとんどありません!!
※コンクリートは打設(打ち込み)した際の圧で膨らみ、時間が経つと少しずつ水分が抜け縮む伸縮性がある
スリットを設ける


コンクリートとコンクリートの間に隙間(目地)を設けてひび割れを防止する方法です。特に広い土間コンクリートにする場合はひび割れ(クラック)が入りやすいのでエキスパンタイ同様に有効手段になります!隙間(目地)には「砂利」や小さい植物「玉竜」を植えることが一般的に見られます。
勾配がほとんどない場合は雨などによる水をスリットに逃がすこともできるのでよく使われている方法になります!!場所にもよりますがスリット(目地幅)は5cm~10cmがよく見られる幅だと思います!
レンガやロッキングを設ける
エキスパンタイのような伸縮目地のような素材ではありませんが、スリットを設ける同様、広い土間コンクリートにする場合には有効な手段ですし、デザインの見栄えも良くなるためこの方法もよく使われています!
ワイヤーメッシュを入れる

ワイヤーメッシュを入れることによって大きなひび割れを防止してくれます。コンクリートの曲がりに弱い部分をカバーしてくれる鉄筋になります。車が乗り入れするコンクリートには5mm~6mmほどのワイヤーメッシュを使うといいでしょう!
型枠の脱型はすぐにやってはいけない!
コンクリート打設後に型枠の脱型(木枠を外すこと)をしますが、コンクリート表面が硬化したからといってすぐに脱型してはいけません!

すぐに脱型するとせっかく固まりかけているコンクリートがボロボロ欠けたり、ひび割れの原因になるので気を付けて!!
平均気温が10℃以上20℃未満は6日以上、20℃以上は4日以上必要と言われており、時期にもよるものの最低でも3日は置く事が望ましいとされています!
そもそもなぜコンクリートはひび割れする?

コンクリートの原料はもともとはセメント、水、砂、骨材を混ぜ合わせたもので、硬化したものがコンクリートと呼ばれます。固まる前のものは「生コンクリート」といい、この業界では「生コンは生き物」と言われているくらいです!そのためコンクリートになる前にひび割れなどの対策をしなければなりません!
合わせて知りたい生コンクリートについてや配合などについてはこちら
土間コンクリートにのひび割れは乾燥の伸縮、温度の変化、凍結、地盤の沈下、施工不良など原因は多数あります!
- 乾燥収縮(打設後)
- 温度変化(打設後)
- 凍結(打設後)
- 地盤沈下(打設前)
- 施工不良(打設前)
乾燥収縮
生コンは水を含んでいます。そのためコンクリート内の水分が徐々になくなることによってコンクリートの体積の収縮が起こります。収縮の際にひび割れが発生することがあります
温度変化
コンクリートの温度が高くなると膨張し、温度が下がると収縮するためひび割れが発生してしまうことがあります。コンクリート打設後は急激な温度変化などしないように「湿潤状態」を保つようにしましょう
凍結
冬の季節などに生コンを使用するとコンクリートに含まれた水分が凍結してしまうことがあります。凍結、融解が繰り返されることによってひび割れが発生することがあります。凍結しないように「凍結防止剤」や「早強コンクリート」などを使用して打設しましょう
地盤沈下
コンクリート打設前の地盤の埋戻し、砕石などの転圧不良によって床の沈下が生じてひび割れが発生することがあります。しっかりとした転圧をしてからコンクリート打設をしましょう
施工不良
転圧不足の地盤沈下同様、ひび割れの施工不良の原因は「転圧不足」、「厚み不足」、「ワイヤーメッシュ配置不足や無し」、「エキスパンタイやスリット無し」が施工不良と考えられる原因です
まとめ

どうでしたか?土間コンクリート打設をするには型枠の基本的なことを守りつつ、打設する前のひび割れ対策をする必要があることがわかったと思います。「コンクリートの厚みを守る」、「変則的な形にしない」、「必ずいずれかのひび割れ防止をする」、「打設後の対策も必要」です!


